睡眠時無呼吸症候群は、事故の危険性のみならず、
企業の生産効率を落とす大きな要因です。
従業員の睡眠時無呼吸を早期発見し治療することは、交通事故※1と疾患発症の予防につながります。企業経営を維持するための重要なリスク管理となります。
●事故防止
●健康管理
●雇用の安定
ご家族や同部屋で寝られた方からいびきをかいていると言われたことはありませんか?自分ではまったく自覚がないけれど、周りはとても気になるこの「いびき」。実は睡眠時無呼吸症候群かもしれません。睡眠中に急に静かになり、ピタッと息が止まったと思ったら突然大きいいびきをかく「無呼吸」。これは口や鼻の入り口からのどにかけての空気の通り道(気道)が睡眠中にふさがってしまうことが原因で起こります。この無呼吸はとても怖く、いわば‘首絞め状態’であるため、体にとっては百害あって一利なしと言えます。治療せずに放っておくと、じわじわと脳や心臓血管を痛め続けていく病気です。そのため動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、不整脈、などの循環器疾患を引き起こし生命予後を悪化させることが明らかとなってきました。また性格変化や交通事故率の上昇をもたらします。10秒以上の無呼吸(呼吸の停止)や低呼吸(呼吸が浅くなった状態)が睡眠中1時間あたり5回以上あれば睡眠時無呼吸症候群と定義されています。
この病気は普段健常な人にも現れることが多く、特に肥満の男性は気道も脂肪によって狭くなっているため有病率が高く、女性でもホルモンバランスが崩れる閉経後には男性と変わらない比率になります。サラリーマンの5人に1人が睡眠時無呼吸症候群であるという報告もあります。(2009年京都大学呼吸管理睡眠制御学 陳 和夫教授ら研究チーム発表)
日中にみられる症状としては、性格変化、強い眠気、重要な会議で寝ている、仕事に活力がない、頭痛がひどい、血圧が高い、食欲がありすぎ、起床時の食道のむかつき、起床時にのどが渇いている、睡眠をしっかりしても毎朝だるい、動悸がする、仕事でミスが多い、交通事故などです。
1998年に保険診療がスタートしてから治療患者も50万人を超え国民習慣病となりつつあります。検査はご自宅でまず簡易な検査を行い、その結果により入院しての精密検査(PSG)を行います。
事故のリスクだけではなく、健康をむしばむ病気であり、動脈硬化、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、不整脈のリスクも高くなります。
検査はまずご自宅で簡単な検査を行います。その結果により入院しての精密検査(*PSG)を行います。重症の場合(無呼吸・低呼吸40回以上/hour)は簡易検査からすぐ治療対象となります。治療の多くはマスクを装着して機械からの送気によってふさがった気道を確保する※CPAP治療を行います。
※PSGはPoly(たくさん)Somno(睡眠)Graphy(検査)の頭文字です。
●簡易検査
スクリーニング検査と呼ばれるおおよその目安となる検査です。
自宅での検査が可能です。
●精密検査
入院して行う検査です。
睡眠中の脳波も計測し、正確な数値を出すことができます。
睡眠時無呼吸症候群の方に極めて有効な治療のひとつが※CPAP療法です。
このCPAP療法は睡眠中に発生する気道閉塞に対して行う対症療法のひとつで、鼻マスクを利用して空気を送り込み、圧力をかけ、気道を閉じないようにする治療です。現在では最も一般的に行われている治療法です。
※CPAPはContinuous(持続的)Positive(陽)Airway(気)Pressure(圧)の頭文字です。
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